Monday, October 1, 2007

Yahoo October 2007 Summary

2007年9月、Yahoo!は2つの大型買収を行った。まず1つ目は、大手SaaSベンダー「Zimbra」の買収だ。「Zimbra」はホスティング型コラボレーション&メッセージング・アプリケーションを主に企業向けに提供しており、同社ブランド電子メールユーザー数は900万人と言われている。今回の買収目的は、「Yahoo! Mail」などの機能を拡張し、教育機関や企業へのアプローチを拡大することが挙げられている。同時に「Zimbra」が米国大手ケーブルネットワークでISPのComcast社と現在パートナーシップ関係を結んでいることを活用して、Yahoo!はISP向けにもシェアを拡大していきたいとしている。
2つ目の買収企業は、オンライン広告ネットワーク企業の「Blue Lithium」。同社は、国際的な広告ネットワークとして米国で第5位、英国では第2位にランキングされている。この買収により、データ分析やダイレクトマーケティングのノウハウ強化を実現し、Yahoo!が運営するコンテンツ連動型広告の「Yahoo! Publisher Network」、すでに買収済みの「Right Media」の広告オークションサービスと併せ、Yahoo!広告事業の拡大を目指す。
Yahoo!のSenior Vice PresidentであるBrad Garlinghouse氏によると、いずれの買収も「Yahoo!が市場における自社のポジションを再定義しながら将来の方向を示すものであり、当社が中核的な強みと考えている領域に対する本格的な取り組みを示すものだ」と述べており、今後のYahoo!の追撃に注目したい。

サービス関連でも幾つか紹介しておきたい。まずは「Yahoo! Internal Hack Day」というYahoo!の社内イベントで生み出された「Shop by Color」と「MapMixer」の2つの機能である。「Hack Day」とは、エンジニアとそれ以外の社員が自由にアイディアを出し合い、情報を交換し、短期間で開発を行うという「Yahoo!の開発者向け社内イベント」で、2005年から開始された。幾つかのYahoo!サービスの中でも本イベントから誕生したものも多く、今回の2つのサービスもユニークなものとなっている。

最後は、Yahoo!の新サービス「Yahoo! Mash」。 こちらは9月12日、Yahoo!の社員が「New York Times」紙の記者に誤って送信したEメールがきっかけで、存在が明らかになった。同サービスは、 2005年3月のリリース以来低迷を続けているYahoo!のSNSサービス「Yahoo! 360°」に代わる新SNS型サービスで、Yahoo!関係者は現在アルファ版のテスト段階であることを認めた。

9月13日に発表された「米国内からのみのSNSサイトのアクセス数ランキング」によると、「My Space」が2位の「Facebook」に、ユニークビシター数で4,000万人以上の差をつけてトップに輝いているが、「Yahoo! 360°」はトップ10にも入っていない(調査会社のニールセン・ネットレイティングス調べ)。今回の「Yahoo! Mash」の正体はまだ明らかではなく、プロフィール、写真、他のユーザーが自分のページを編集できる機能などが備えられているなど、新サービスへの期待からか様々な噂が流れ始めている。

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