Tuesday, May 1, 2007

Google May 2007 Summary

Googleの2007年4月の動向で最も注目すべきは、大手インターネット広告会社のDoubleClickの買収を発表したことだろう。
4月13日に発表した声明では、31億ドルの買収金額で合意に至ったと述べられているが、この買収がインターネット広告業界に与えるであろうインパクトと比べれば高い金額ではないかもしれない。
現に、Micorosoftはこの買収発表の翌日、米国政府に対して買収を阻止するよう公に訴えている。
現段階では、独占禁止規制当局などへの正式な申し立ては行っていないが、Microsoftがこの買収に対して多大な脅威を感じているのは間違いない。

その他にも、最近ケーブルテレビ加入者を対象に試験的なテレビCMプログラムを行っていることが明らかになるなど、 TV広告関連で大きな動きがあった。
Googleは正式に衛星放送事業者のEchoStar Communicationsと提携して、EchoStarの有料衛星放送網「DISH Network」の125の衛星放送ネットワークで広告プラットフォームを展開することを発表した。
今回の提携は、GoogleのTV広告市場進出に向けての第一歩であり、この提携を受けて今後大手ケーブルテレビなどがGoogleに対してどのような対応をとって行くのか注目される。

サービス関連の動きでウォッチしておきたいのが音声認証技術を活用した音声ベースの検索サービスを実験的に開始したことである。このサービスは、3月にMicrosoftが買収した音声認識技術を活用したサービスを展開しているTellme Networksと競合する。
音声認識技術は携帯電話での検索サービスに大きな役割を担う可能性があるため、両者の今後の動きに注目していきたいところである。

その他にも、Googleの公式ブログでGoogle Docs&SpreadsheetsにPowerPoint機能を搭載する予定があると発表されたことにも注目しておきたい。
この公式ブログの発表では、Tonic SystemというPowerPointのようなプレゼンテーションファイルに関する技術力を持った会社を買収したと述べられている。
また、GoogleのCEO Eric Schmidt氏も4月15日から3日間かけて開催されたWeb2.0Expoで、プレゼンテーション機能を「Google Docs & Spreadsheets」に加えていくと述べている。
今後もオフィス市場でのGoogleがMicrosoftにどのような攻勢をかけていくか楽しみである。

また、4月19日には第1クオーター(1~3月)の決算が発表された。売上高は36億ドル6,000万ドルの前年同期比63%増で、GAAP(一般会計原則)ベースでは、営業利益が10億6,000万ドル(同43%増)、純利益が10億ドル(同69%増) を記録した。前年同期比60%超の増収増益で好調を維持したかたちとなった。

Labels:

Yahoo May 2007 Summary

先月の末から今月にかけて、Yahoo!は他社との提携関連の話題が豊富であった。
他社との提携に関する大きなニュースは3つあり、特にその中でもYahoo!にとって一番インパクトが大きかったのは、メディア大手であるViacomが『Panama』の顧客となったことがあげられる。
Googleが検索連動広告で一歩先を行くなか遅れをとっていたYahoo!にとってPanamaはGoogleとの差を縮める鍵であり、今回のように大手メディアが顧客になったということで功を奏しつつあるようだ。
これで今後は収益につながっていくことが予想される。

次に目立ったのは、昨年すでに20%の株式を取得していた広告会社Right Mediaの未保有株取得の発表があげられる。
GoogleがDouble Clickの買収を2週間前に発表したこともあり、急速に変化するオンライン広告市場でネット企業が勢力を伸ばすために今後も大型買収を積極的に活用していくことが予測される。

最後は、昨年から始まった新聞各社との「Yahoo! HotJobs」の求人広告枠の販売での提携である。
今年の4月16日に新たに5社が加わり、全部で12社となった。中でも米新聞グループ大手のMcCratchyとはその前にニュースサイトでの提携も交わしており、今後も密接な関係を築いていくと予測される。

今月は、Yahoo!が4月13日に発売した音楽プレーヤー 『Sansa Connect』にも注目しておきたい。
この音楽プレーヤーはYahoo!とSanDiscが共同でリリースしたものであり、ワイヤレスのネットワーク接続を可能にしたのが特徴的である。今後AppleのiPodやMSのZuneにどこまで追いつくことができるのかが気になるところである。

その他の動きとしては、4月1日に発表したサブカルチャーを紹介したサイト『Yahoo! Underground』もウォッチしておきたい。
このYahoo! Undergroundの公表に関しては、今までのYahoo!からは考えられない、プロモーションなしのニュースブログでの突然の発表であったため、当初はYahoo!がエイプリルフールのために作った、手の込んだジョークのサイトなのではないかと噂もあった。
実際にはエイプリルフールではなかったのだが、それを装って話題を作ろうとしたと言えなくもない。

また、4月17日に発表された2007年第1四半期決算は11%の減益となり、市場予想を下回った。新ネット広告システム『Panama』はまだ十分な効果を上げていないと言える。売上高は9%増の11億8000万ドルで純利益は1億4200万ドル。

Labels:

Microsoft May 2007 Summary

Microsoftの4月の動きで注目すべきは、何といってもウェブアプリケーション作成プラットフォームのSilverlight1.0ペータ版、Silverlight1.1アルファ版のリリースだろう。4月30日のMicrosoftのMix07でリリースが発表されたSilverlightは、ウェブブラウザにプラグインすることで、Adobeが提供しているFlashのように動画やアニメーションなどを再生することが出来るリッチメディア技術。
大きな特徴としては、Silverlightで作成するウェブアプリケーションをJavascript、C#などの静的言語やPhyton、Rubyなどの動的言語を活用して作成することが出来る。
MicrosoftはこのSilverlightで、AdobeがFlashによって大きな地位を占めているリッチメディア市場に参入していく構えだ。

4月26日には、2007年1~3月期の決算が発表された。
売上高は前年同期の109億ドルから32%増え、144億ドルとなり、純利益も前年同期から40%増加し、49億3000万ドルを計上した。
増収増益となった背景には、Windows VistaとMicrosoft Office2007の一般消費者向け発売が追い風になったとしている。

その他にも、Samsungとの特許に関してクロスライセンス契約を結んだことにも注目しておきたい。このSamsungとのクロスライセンス契約は2006年11月にLinuxベンダーと結んだ契約と同様のもので、SamsungがLinuxの製品を利用する場合、MicrosoftがSamsungやその顧客に対して訴訟などを行わないというものである。
このクロスライセンス契約の根底にあるのは、オープンソースで作成されているLinuxがMicrosoftの取得している特許を侵害しているというMicrosoftの主張であるが、Novellに続きSamsungがこのクロスライセンス契約を結んだことにより、オープンソース陣営からの反発がより一層高まるのは間違いない。

サービス関連に関しても動きがあった。3月に「Games for Windows Live」を発表し、オンライゲームに関してXbox LiveとWindowsの連携を積極的に行っていこうという動きが見られたが、今月MicrosoftはWindows Live MessengerとXbox Liveの友達リストを統合することを発表した。
2006年5月にBill Gates氏が説明したXbox 360とPC、携帯電話をLIVEサービスで結ぶクロスプラットフォームなゲーム環境を目指すLIVE Anywhere構想に沿ったこれらの一連の動きを今後も注目していきたい。

Labels:

Apple May 2007 Summary

4月に入ってすぐに世間を騒がせたニュースは、EMIグループが発表したiTunes Storeでの全楽曲DRM(デジタル著作権管理)保護なしでの楽曲及び、ミュージックビデオの販売開始決定だろう。
大手レコード会社によるDRMフリー楽曲の販売に関しての動きは業界初めてである。それを受けて、Microsoft社がZune MarketplaceでDRMフリーの楽曲販売を今後展開すると発表し、アップル社CEOのSteve Jobs氏がかねてより主張していたDRM撤廃の動きが本格化していきそうだ。

また、米アップルは4月9日、iPodの累計販売台数が1億台を突破したことを発表した。
iPodはこれまでに音楽や動画をインターネット上で販売するアップルのサイト「iTunes Store」と連動し、楽曲とプレーヤー販売を融合させたことが人気の理由。
iTunes Storeでは新サービスとしてメジャーリーグの試合映像の提供を始めるなど、新規顧客獲得にも余念がない。

そして、先月から噂されていたMac OS Ⅹ『Leopard』の発売延期が正式に発表された。
6月に発売がせまったiPhoneの影響のようで、Leopard開発者を一時的にiPhoneの品質保証スタッフに加えたことがLeopardの発売の延期の原因だと説明している。
競合各社にタッチスクリーン搭載のスマートフォン開発の時間を与えないためにも、アップルはiPhoneのリリース時期を守る方を選んだようだ。

その他の主な動きとしては、4月15日ラスベガスで開催されたNAB2007で発表したサーバアプリケーション『Final Cut Server』の発表だろう。
同時に公開された『Final Cut Studio 2』とシームレスに連携して動作するという。Final Cut Serverは、ノンリニアビデオ編集ソフトFinal Cut Studio 2のユーザー向けに「メディアアセット管理機能」と「ワークフロー自動化機能」の2つの機能を備えた製品である。
Appleのアプリケーション製品マーケティング担当バイスプレジデントRob Schoeben氏は「今回のアップグレードはプロフェッショナル用アプリケーションとして過去最高のものにすべく開発を進めてきた」とし、その自信を窺わせた。

また、4月25日には1~3月期の業績が発表された。売り上げは52億6000万ドル(前年同期比20.6%増)、純利益は7億7000万ドル(同87.8%増)で過去最高の利益を出した。種類別出荷数では、Macintoshコンピュータが151万7000台(前年同期比36%増)、iPodが1054万9000台(同24%増)となった。

Labels:

販売元:米国法人トレジャーネット株式会社(Treasure Net, Inc.)日本支店
Copyright (c) 2007 Treasure Net, Inc. All Rights Reserved.