Sunday, July 1, 2007

Google July 2007 Summary

2007年6月のGoogleの動きで押さえておきたいのは、CRMサービス大手Salesforce.comとのGoogle Adwords関連での提携とプレゼンテーション・スライドショー作成Zenterの買収の2点が挙げられる。

Salesforce.comは32,300社を超える企業にCRMアプリケーションを提供しているネットワークを生かし、Google Adwordsと連携した「Salesforce.com Group Edition featuring Google AdWords」と呼ばれるサービスを提供する。
これによって、ユーザーは広告出稿から営業管理までを一括で行うことが出来る。
この提携は、Googleが大規模にGoogle Adwordsの再販を行う初の試みであり、この提携の成否によっては、Salesforce.comのようなBtoBサービスを提供している企業とのGoogle Adwordsに関しての連携も今後の可能性としては十分に考えられる。

また、プレゼンテーション・スライドショー作成のサービスを提供している新興企業のZenterを買収した。Googleは4月にもオンラインプレゼンテーション技術の会社Tonic Systemsを買収しておりMicrosoftのPowerPointに対抗するプレゼンテーションソフトの開発を着々と進めている。
今月は既にリリースしている文書&表計算サービスの「Google Docs&Spreadsheets」のインターフェースのリニューアルも行い、より使いやすい形へと進化している。

その他にも、広告関連でいくつか動きがあった。今まで限定的に一部のユーザーのみで利用可能であったラジオCMの「Google Audio Ads」が全米のGoogle Adwordsアカウント全てで利用出来るようになり、多くの広告主が手軽にラジオ広告を利用することが可能になった。
また、3月よりアメリカ国内で試験的に利用されていたPPA(Pay-Per-Action)広告の試験運用が日本を含む全世界に拡大された。
PPA広告は広告主が設定した行動を起こしたユーザー数に応じて、成果が支払われる成果報酬型広告で、3月にアメリカ国内で試験運用が開始されて以来、話題を呼んでいる。
今回、GoogleのPPA広告が全世界に拡大されたことで、今後日本を含む全世界の広告業界にどのような影響を与えていくか注目される。

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Yahoo July 2007 Summary

Yahoo!の6月、最も注目すべきニュースは、18日に行われたCEOの交代だろう。
同職を6年間務めたTerry Semel氏が退任し、Yahoo!の共同創業者であるJerry Yang氏が新CEOに就任した。
また、Semel氏はマスコミやアナリストに対して「(今回の人事は)Yahooにとって正しい決断であり、正しいタイミングだと思っている」と語った。新CEOに就任したYang氏のこれからの手腕に目が離せなくなった。

CEOが交代し、勢いづいているYahoo!はここのところ、新サービスサイトのリリースが続いている。6月11日にHollywoodのセレブリティのゴシップや写真、映像を集めたセレブリティ・ポータルサイト「omg!」をオープンした。
NBSの番組「Access Hollywood」などと提携して、今ホットなHollywoodのセレブリティに関する充実したコンテンツを提供している。28日にはYahoo! Food内でIn Search of Real Foodサイトを始めた。Hellman’sというマヨネーズが有名なUnileverと共同でコンテンツを提供していく予定だ。
“Simple Ingredients”をテーマに掲げている同社製品の広告キャンペーンの一環として、リアルアメリカの食文化を紹介している。

その他に注目しておきたいのが、学生スポーツの情報サイトであるRivals.comの買収だ。
両社は今回の買収で、お互いのビジネスを成長させることができると発表している。
Rivals.comはYahoo!に広告やサブスクリプションの分野で新しい収益モデルの機会を与えてることを期待されており、Rivals.comのCEOであるShannon Terryは「オンラインスポーツ業界で最も活気に満ちたコミュニティになることを楽しみにしている」と語っている。

また、9月20日のYahoo! Photos閉鎖に向けて、写真移行のためのツールを提供し始めた。Yahoo!はFlickrに移行することを必ずしも推奨しているわけではなく、PhotobucketやKodak Galleryなど他の写真サービスへの移行もサポートしている。

最後に、先月号で紹介した環境保護のキャンペーンのBe a Better Planetの一環として行われていた「アメリカ国内の最も環境保護を推進している街(Greenest City)」がネブラスカ州のHastingsに決定した。Hastingsには街の緑化計画に使うための$250,000が送られる。

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Microsoft July 2007 Summary

Microsoftの6月の動向で注目しておきたいことは2つある。1つが、LinuxディストリビューターのXadros、Limspireと相次いでLinuxに関する特許契約を結んだことである。2つ目は、インターネットTVのソフトウェアプラットフォームであるMicrosoft Mediaroomのリリースである。

Microsoftは、2006年にLinuxディストリビューターのNovellと提携し、Linuxに関する特許契約を結んでおり、5月にはその提携にDellが加わった。
また、2007年4月にもSamsungとLinuxに関するクロスライセンス契約を結んでおり、そして6月はついにNovellに続いて、LinuxディストリビューターのXadros、Limspireと類似の契約を結んだ。
これまでMicrosoftがNovellとの提携を発表して以来、オープンソースと特許に関する問題の大きさから話題を集めてきたが、ここへ来てLinuxディストリビューター2社がNovellに追随するかたちとなり大きく進展をみせた。
一方でUbuntuを提供するCanonicalやMadrivaなどの企業は、明確にMicrosoftとの提携に拒否感を示しており、今後もどのような進展が見られるか目が離せない。

Microsoftが新しく発表したMicrosoft Mediaroomにも注目しておきたい。Microsoft Mediaroomは元々Microsoft IPTVの名称で提供されていたインターネットTVのソフトウェアプラットフォームで、今回新たな機能の追加に伴い、名称を変更してリリースした。
インターネットTVはSkypeの創業者が立ち上げたJoostなどがあり、こちらも話題の多い分野であるが、Microsoft Mediaroomの場合サービスプロバイダーにプラットフォームを提供し、サービスプロバイダーが自社のサービスとしてインターネットTVを一般ユーザー向けに展開するかたちをとっている。
現在AT&Tなど18のサービスプロバイダーがこのMicrosoft Mediaroomのプラットフォームを利用しており、今後いかに多くのサービスプロバイダーを取り込めるかが大きな鍵となってくる。

その他には、Windows Live戦略の新たな取り組みとして、 「Windows Live Folders」と「Windows Live Photo Gallery」のベータ版の提供が開始された。
「Windows Live Folders」はオンラインストレージサービスで、「Windows Live Photo Gallery」は写真共有サービス。どちらも特に目新しいサービスではなく、競合も多数存在するため今後どれくらいシェアの伸ばしていけるかは未知数だが、PC、携帯、Xbox360など様々なプラットフォームを持つMicrosoftの戦略に注目していきたい。

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Apple July 2007 Summary

Appleの6月最大のニュースは、やはり29日のiPhoneの発売だろう。ニューヨーク5番街にあるApple Storeの前には25日から列ができ始め、発売前からの人気の高さが本物だったと証明した。端末のアクティベーションはiTunesを通してインターネットで設定するという手順を採用し、「発売当日は店頭に長い行列ができるのでは」という懸念を見事に解消した。そのために同日、iPhoneに対応したiTunesの最新バージョン7.3を公開した。

今月はiTunes関連のニュースも多かった。Appleはヨーロッパで人気のあるソーシャルネットワーキングサイト(SNS)のBeboと提携してiTunes楽曲を販売開始する。
Beboのサイト内にウィジェットとしてiTunesのウィジェットを埋め込み、iTunes Storeにアクセスするという。イギリスとアイルランドのBeboユーザー880万人を対象に提供されるサービスだが、うまくいけば今後は全世界でも始めるという。
AppleがサードパーティのSNSと提携するのは初めてのことであり、さらに、Beboのミュージシャンページは人気のコンテンツであるためiTunes Storeの楽曲売り上げがまた大きく伸びることが予想される。

もう一つのiTunes関連ニュースは、iTunesでの新作映画のレンタル開始の動きである。iTunesでの新作映画の販売は値段設定に各映画制作会社が二の足を踏んでおり、交渉では成功がない。
現在iTunes Storeで販売しているのは大手のうちディズニーだけである。
しかしこれはSteve Jobs氏がディズニーの大株主であり、同社の取締役を務めていることが大きな理由となっている。
そのため、Appleでは今回レンタルサービスに方向転換をし、交渉を進めているようだ。他の映画会社がどれだけ賛同してiTunesのレンタル分野に参加するのか、大変興味深いところである。
この交渉が成功すれば今後、新作販売の道が開ける可能性もあるだろう。

また、 WWDC2007(Worldwide Developers Conference)が6月11日から15日の期間で開催された。カンファレンスで発表されたのは既知のiPhone, Leopardに関することが多かったようだ。
WWDC2007が始まった11日、Appleが提供するウェブブラウザ「Safari」をWindowsに対応させた新バージョンを発表した。
これはiTunes Storeの顧客を集めるためにWindows版の提供を始めたときと似ているが、Windowsの専用ブラウザであるInternet Exploreからの移行を狙うには、ソフトウェアの不具合や多言語への完全対応など、まだ改善するべき点が数多くあるようだ。

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