Monday, October 1, 2007

Apple October 2007 Summary

今月の注目すべきニュースは、やはり9月5日発表の一新された「iPod」製品の登場である。その中でも「iPhone」同様のマルチタッチ・インタフェースを持つ「iPod touch」は、指によるクリックやスクロール機能のほか、直接端末からインターネットアクセスを可能にし、Webサイトや動画の閲覧、楽曲購入などを実現した。また、全く新しくなった「iPod nano」や実に最大40,000曲をも保存できる「iPod classic」、カラフルな新色が楽しい「iPod shuffle」など、デザイン共に機能面でも充実されたラインナップとなった。価格面でも、従来よりデザイン・機能は向上する上、価格もより求めやすくなり、手に入れやすい製品となった。

売れ行き好調の「iPhone」でも、さらに多くの人が手にしやすいものとするべく、6月29日の発売から約2ヶ月ほどで値下げを実施した。9月5日、Appleは「iPhone」の8GBモデルの価格を、発売当初の599ドル(約7万円)から399ドル(約4万6,000円)に200ドル(約2万3,000円)値下げした。新規購入者に対しては嬉しいニュースである。しかし、これに対し既にiPhoneを購入しているユーザーから抗議が殺到。Appleはこれらの早期購入ユーザーに対して、100ドル(約1万1,000円)分の商品券を発行すると発表した。
この値下げに対して、一部ユーザーから非難を受けることにはなったが、「iPhone」販売台数を伸ばすことには繋がったようだ。9月9日、Appleは「iPhone」の販売台数が100万台を突破したことを明らかにした。この100万台突破は発売後わずか74日間での達成であり、iPodでは実に2年かかって達成した大台とのことである。

米国での「iPhone」売れ行きが好調な中、Appleはヨーロッパ3ヶ国でも「iPhone」を発売すると発表した。販売国はドイツ、フランス、イギリスの3ヶ国で、販売独占キャリアも決定している。販売開始は11月過ぎの予定だ。いよいよ「iPhone」の世界進出に向けて販売国を広げるもようである。
一方、AppleはNBC Universalのテレビ番組を、両社間での番組販売の価格交渉が折り合わないため、「iTunes Store」で9月の新シーズン以降販売しないと8月末に発表したが、次シーズンもNBC Universalの番組を一部販売する見込みを示した。NBC Universalは、米国の大手メディア・エンターテイメントグループで、「iTunes Store」で販売されるテレビ番組の約30%を提供しており、前シーズンの人気番組の上位10番組のうち、3番組がNBC Universalによるもので、「iTunes Store」では人気を博している。このたび一部の番組のみではあるが秋シーズンでも販売に至り、両社間の緊張関係が緩和されたかと思われたが、今後の契約更新自体については以前、緊迫の糸は途切れないようだ。

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Microsoft October 2007 Summary

Microsoftは9月4日、ブラウザ上で動画やアニメーションなどを再生するウェブブラウザ用のプラグイン技術「Silverlight1.0」の正式リリースを開始した。2007年4月末にべータ版がリリースされてから、約5ヵ月後にしての正式版の無償リリースとなった。また今回のバージョンで、WindowsのみならずMac OS Xでも.NETベースのアプリケーションを実行できることで注目を集めている。そして同時に、Microsoftは提携を結んでいるLinux向けソフトウェア開発企業のNovellと、.NET FrameworkをUNIXで動かす「Mono Project」をベースに、「Moonlight」としてLinux版の「Silverlight」を提供する計画も明らかにした。
さらに9月12日には、MicrosoftとNovellがマサチューセッツ州ケンブリッジに、両社のWindows及びLinuxの相互運用を実現するための研究所を開設したと発表した。研究所の主なプロジェクトとして、仮想化、管理、ID連携の3つを目的として進めていくとされる。開設地の敷地面積は2,500平方フィート(約232平方メートル)で、現在はエンジニア8人のチームで結成されている。
9月27日、Microsoftは「Windows XP」の正規OEMライセンス提供を5ヶ月間延長すると発表した。また、Microsoftは、リテール版XPの販売期間の延長も検討しており、新興市場のコンピュータメーカーに対しては、「Windows XP」を簡素化した「Windows XP Starter Edition」を2010年6月30日まで延長することも発表した。今回の変更は、一部ユーザーや小規模事業者から寄せられた、最新の環境への移行に多少の時間を要するとの要望に応えるための対応であるとしている。
「Windows Vista」が発売されてから約9ヵ月が経過したものの、「Windows XP」の需要がいまだ大きいのが現状である。

また同日の27日、Googleの最大手インターネット広告事業者のDoubleClick買収計画について、
Googleと同計画に反対するMicrosoftがそれぞれ意見表明を行った。
既にGoogleは2006年4月13日にDoubleClickを過去最大規模の31億ドルで買収する計画を発表している。この翌日、これに対してMicrosoftは「Googleによるオンライン広告市場の独占につながる」として買収を阻止するよう米国政府に訴えた。今回の意見表明でMicrosoftは、同買収計画が実現した場合、Googleによるオンライン広告市場の独占につながると懸念していることを明らかにしている。一方Googleは、この意見に対して「根拠がない」と述べている。なおMicrosoftは9月24日には、米国の大手マーケティング会社Burson-Marstellerと共同で、GoogleによるDoubleClick買収を阻止するキャンペーン「icomp」(Initiative for Competitive Online Marketplace)を開始している。この買収計画が実施されれば、Googleはあらゆる形式のオンライン広告において圧倒的に支配的な立場になるであろうと予想される。今後の動きに注目していきたい。

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Yahoo October 2007 Summary

2007年9月、Yahoo!は2つの大型買収を行った。まず1つ目は、大手SaaSベンダー「Zimbra」の買収だ。「Zimbra」はホスティング型コラボレーション&メッセージング・アプリケーションを主に企業向けに提供しており、同社ブランド電子メールユーザー数は900万人と言われている。今回の買収目的は、「Yahoo! Mail」などの機能を拡張し、教育機関や企業へのアプローチを拡大することが挙げられている。同時に「Zimbra」が米国大手ケーブルネットワークでISPのComcast社と現在パートナーシップ関係を結んでいることを活用して、Yahoo!はISP向けにもシェアを拡大していきたいとしている。
2つ目の買収企業は、オンライン広告ネットワーク企業の「Blue Lithium」。同社は、国際的な広告ネットワークとして米国で第5位、英国では第2位にランキングされている。この買収により、データ分析やダイレクトマーケティングのノウハウ強化を実現し、Yahoo!が運営するコンテンツ連動型広告の「Yahoo! Publisher Network」、すでに買収済みの「Right Media」の広告オークションサービスと併せ、Yahoo!広告事業の拡大を目指す。
Yahoo!のSenior Vice PresidentであるBrad Garlinghouse氏によると、いずれの買収も「Yahoo!が市場における自社のポジションを再定義しながら将来の方向を示すものであり、当社が中核的な強みと考えている領域に対する本格的な取り組みを示すものだ」と述べており、今後のYahoo!の追撃に注目したい。

サービス関連でも幾つか紹介しておきたい。まずは「Yahoo! Internal Hack Day」というYahoo!の社内イベントで生み出された「Shop by Color」と「MapMixer」の2つの機能である。「Hack Day」とは、エンジニアとそれ以外の社員が自由にアイディアを出し合い、情報を交換し、短期間で開発を行うという「Yahoo!の開発者向け社内イベント」で、2005年から開始された。幾つかのYahoo!サービスの中でも本イベントから誕生したものも多く、今回の2つのサービスもユニークなものとなっている。

最後は、Yahoo!の新サービス「Yahoo! Mash」。 こちらは9月12日、Yahoo!の社員が「New York Times」紙の記者に誤って送信したEメールがきっかけで、存在が明らかになった。同サービスは、 2005年3月のリリース以来低迷を続けているYahoo!のSNSサービス「Yahoo! 360°」に代わる新SNS型サービスで、Yahoo!関係者は現在アルファ版のテスト段階であることを認めた。

9月13日に発表された「米国内からのみのSNSサイトのアクセス数ランキング」によると、「My Space」が2位の「Facebook」に、ユニークビシター数で4,000万人以上の差をつけてトップに輝いているが、「Yahoo! 360°」はトップ10にも入っていない(調査会社のニールセン・ネットレイティングス調べ)。今回の「Yahoo! Mash」の正体はまだ明らかではなく、プロフィール、写真、他のユーザーが自分のページを編集できる機能などが備えられているなど、新サービスへの期待からか様々な噂が流れ始めている。

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Google October 2007 Summary

2007年10月、Googleがリリースした注目すべきサービスは幾つかあるが、まず「Google Presentation」を紹介したい。
これは、Googleが無料提供しているオンラインオフィス「Google Docs」の新機能となる。

文書と表計算に加え、今回プレゼンテーション機能が追加された。Googleは先月、通常有料のSun Microsystems製オフィススイート「StarOffice 8」の無料提供を開始したばかりでもあり、MicrosoftやIBMといった他社との「オフィス対決」にますます拍車をかける形となった。

次に、ソーシャルブックマーク「Google Shared Stuffs」のリリースが行われた。 こちらは、ウェブ上にあるものなら何でも共有してしまおうといったコンセプトを持ち、また「Facebook」や「Digg」などの他社のサイトと連携を可能にする新しい機能を備えたブックマークサービスである。

それから、現在はまだ正式リリースには至っていないが、Googleは新しい広告フォーマット「Google Gadget Ads」を発表し話題になっている。これは、従来の「Google AdWords」にリッチメディア機能を搭載したインタラクティブな広告フォーマットであり、早くも正式リリースに期待が寄せられている。

その他、「Google News」と「Google Moon」の2つのサービスに関する話題も取り上げておきたい。1つ目の「Google News」では,世界の主要な通信社の記事を直接掲載するとの発表があった。米Associated Press(AP),仏Agence France-Presse(AFP),英UK Press Association,カナダのCanadian Pressなどからコンテンツ提供を受ける予定だ。これらの通信社では、一般向けのコンテンツ掲載ウェブサイトを持っておらず、「Google News」からのトラフィックによる恩恵を得ることができていなかった。そのため、Googleはこれらの通信社の記事をホスティングする決断に至った。

2つ目の「Google Moon」についてだが、こちらは新しい月の画像を追加したとNASAが発表した。英語のみでのサービスとなるため、日本人にはあまり馴染みがないかもしれないが、今回は月の写真、アポロの月面着陸に関する画像による情報が提供された。 先月、「Google Earth」に宇宙を観察できる「Sky」機能が追加されたばかりであり、Googleは「宇宙プロジェクト」を順調に進めている。

最後にトピックス関連でも幾つか触れておきたい。MicrosoftがGoogleのDoubleClick買収に「待った」をかけ激しく対立し、話題となっている。またモバイル系SNS企業「Zingku」の買収や、中国CDC Corporation傘下のインターネットサービスプロバイダー「China.com」との提携拡大などが発表され、Googleのモバイルや中国市場への積極的な進出意向が伺える。

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