Tuesday, June 10, 2008

Microsoft May 2008 Summary

今月初め、米ラスベガスで開催されたCTIA Wireless 2008において、モバイル向けのOS


最新バージョン「Windows Mobile 6.1」とWebブラウザ「Internet Explorer(IE) Mobile」を発表した。ホームインターフェースを刷新、Adobe FlashとMicrosoftのWebブラウザ用プラグイン「Silverlight」に対応で、画面の拡大/縮小が可能。PC同等のWeb環境が実現できるとしている。




そして今月半ばには複数の大手メディア企業が「Silverlight」を採用すると発表、同サービスをビデオ配信などに利用する。現在市場ではこの「Silverlight」と競合する「Adobe Flash」が大半のシェアを


占めているが、こうした動きにより、今後は「Silverlight」の普及拡大にも期待していけるであろう。




そして今月、MicrosoftはYahoo!買収提案に対して直接交渉による2度目の動きを見せた。MicrosoftがYahoo!取締役会に宛てた書簡に対して、Yahoo!は今回の買収提案額(446億ドル)を前回交渉時と同様、同社企業価値を過小評価していると指摘した。


しかし、同社企業価値を適切に評価、つまり提案額の引き上げによっては、買収に応じる姿勢である


ことも明らかにした。


一方この返答の直後、Yahoo!は同社サーチエンジンに「Google AdSense」を試験導入すると発表している。これについてYahoo!はGoogleとの関係強化をはかるものではないと説明しているが、この合意はGoogleの市場独占につながるとしてMicrosoftは懸念を表している。


引き続き両社の動きに注目していきたい。




Microsoftは2008会計年度第3四半期(2008年1~3月期)の決算を発表した。


売上高は144億5000万ドルで前年同期より0.4%増となった。営業利益は44億1000万ドルで前年同期より33%減となった。


これら営業利益の減少は欧州委員会によって課せられた制裁金14億2,000万ドルの影響が含まれるためと発表している。


なお、エンターテイメント・デバイス部門の売上は前年同期より68%増となった。


これは「Xbox 360」の影響によるもので、累積販売台数は1,900万台を達成したと発表している。

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Monday, June 2, 2008

Microsoft April 2008 Summary

3月3日、Microsoftは、次期ブラウザの「Internet Explorer 8(IE8)」に搭載されるWebページ表示

機能について、Web(W3C)標準に準拠したモードをデフォルトにすると発表した。

これまでも、IEだけが、市場での支配的な地位を利用して他Webブラウザとの互換性を排除しており、Webディベロッパーのサポート対象となるよう仕向けているという批判が市場から多く寄せられていたが、今回の発表により批判的であった人々からも支持を得たようである。



そして翌日の3月4日、オンラインにOffice文書を保存して、編集、共有できるサービス「Microsoft Office Live Workspace」のβ版を、今回より一般公開するとともに、新機能を発表した。利用は無料であるが、「Windows Live ID」の取得が必須であり、現在は英語版のみとなっている。

今年後半にはさまざまな言語でもβ版を公開する予定としている。MicrosoftのYahoo!買収に関してまた動きを見せたようである。



3月5日、Yahoo!は、同社の内規を変更し、新たな取締役選出の指名期限を延長したことを発表した。これによりYahoo!は、Microsoftによる敵対的買収を遅らせたい考えである。



指名期限は3月14日に設定されていたが、今回、2008年株主総会の開催日を公表した日から10日後に設定、という内容に変更された。2008年株主総会の開催日はまだ決定していないが、同社の定款からすると2008年中頃には開催されるとみられる。米メディアによると、Yahoo!はMicrosoftからの

買収に対して今後も逃れる道を検討していく模様である。

Microsoftが今後どのようにしてYahoo!買収を狙っていくのか引き続き注目していきたい。



3月6日、カナダのセキュリティ・ソフトウェア・ベンダー「Credentica」のオンラインセキュリティ技術「U-Prove」を買収したと発表した。「U-Prove」はユーザーがネット上で電子商取引(EC)などを行う際、提供する個人情報の開示を必要最小限にとどめることができる技術で、プライバシー侵害の危険も抑える。また、個人情報盗難を阻止するための暗号化技術も備えており、Microsoftは、U-Proveの技術を「Windows Communication Foundation(WCF)」とオンラインID管理システム「Windows Cardspace」に統合する計画である。

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Monday, April 28, 2008

Microsoft March 2008 Summary

先月から引き続き気になるMicrosoftのYahoo!買収であるが、一時結末を迎えたようである。
2月11日、Microsoftの総額446億ドルによる買収提案をYahoo!は拒否すると正式に発表した。
Yahoo!はこの買収提案を取締役会で見直した結果、同社企業価値を過小評価したものだと
説明している。これに対しMicrosoftは、この結論を残念だとしつつも引き続きYahoo!買収を
あきらめないとしている。今後も両社の動きに目が離せないところである。

14日、Microsoftは組織再編を発表した。今回の再編で同社14名の幹部の内7名がコーポレート
副社長から上級副社長に昇格となり、他7名がコーポレート副社長に昇格した。
ほか、数名の幹部の退社も同時に明らかにした。

今回の組織再編は、Microsoftの現状の組織幹部を維持しつつ組織内の強化を図ったとみえる。
1月にMicrosoftが買収提案を行った、ノルウェーのエンタープライズサーチ大手の「FAST Search&Transfer(FAST)」主催のイベント「FASTforward ‘08」が2月18日にフロリダ州にて開催
された。
1月の買収提案当時ではMicrosoftの買収提案に対してFASTの取締役会はこれに合意し、
株主には買収を受け入れるよう勧告していると伝えられているが、今回のイベント でFASTのCEOで
あるJohn Markus Lervik氏がこの買収提案に関して 次のように語っている。「FASTと      Microsoftの互いの両社技術を組み合わせる事で、顧客のニーズに沿った幅広い
ソリューションを提案できる。
またMicrosoftが欧州での顧客拡大につながるきっかけにもなるであろう。」

そして2月終盤の28日、Microsoftは「Windows Vista Home Premium」および「Windows Vista Ultimate」の店頭販売価格を20~40%値下げすると発表した。
値下げは「Service Pack 1(SP1)」の発売に合わせて、今年世界70カ国で実施する計画である。なお、値下げに関しては製品パッケージ版にかぎり、パソコンに既にインストール済のOSや、企業のライセンス取得などには適用されない。

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Friday, April 4, 2008

Microsoft February 2008 Summary

今月のMicrosoftは買収や提携に力を入れた月であった。その中でも注目のニュースといえば、1月末に発表された大手インターネットメディア企業「Yahoo!」に対する買収提案であろう。総額446億ドル(約4兆7,500億円)という買収提案に対してYahoo!は提案を拒否した。この動きは、Yahoo!を買収し、市場を独走状態である「Google」に対してオンライン分野の強化をはかり対抗する狙いだったのだろう。1月初旬にはノルウェーのエンタープライズ サーチ大手「FAST Search&Transfer(FAST)」に対して買収提案を発表、同日にブロードバンド通信向け製品を製造販売する「Broadcom」とIPTVに関して提携することを明らかにした。今月Apple社のネットワークメディアプレイヤー「AppleTV」も値下げし、パソコン不要でも使用できるようになった。Microsoftも「Xbox360」のIPTVサービスに関して強化をはかりたいところである。そして 1月中旬、仮想化技術に関する戦略的計画を発表した。計画の中で仮想インフラソリューションを提供する「Citrix」との提携関係の拡大がある。Citrixは2008年8月に仮想化インフラの開発を行うベンダー「XenSource」を買収しており、MicrosoftはこのXenSource買収にも関係しているのではないかと考えられる。
また、Microsoftは、金融情報サービスを提供する「EDGAR Online」とオンライン広告及びコンテンツに関する提携を結び、続いて米国のニュース通信社「Dow Jones」が運営する複数のWebサイトに、コンテクスト広告および有料検索広告を独占配信すると発表した。Microsoftはオンライン広告分野に関して以前強化を進めているもようだ。

1月24日、Microsoftは2008年度第2四半期(10~12月期)の決算を発表した。
売上高は163億6,700万ドル(約1兆7,350億円)(前年同期比30%増)、純利益は47億700万ドル(約4,990億円)(前年同期比79%増)で、一株あたりの純利益は0.5ドルとなった。売上高160億ドル超はこれまでの記録を20億ドルほど上回る結果となった。ビジネス部門の売り上げが大きく伸び、エンターテイメント&デバイス部門の「Xbox 360」の販売好調などが今回の利益増に貢献したようだ。

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Friday, March 7, 2008

Microsoft January 2008 Summary

12月に入りMicrosoftはWebサービスのさらなる強化に動きを見せた。12月3日、Microsoftは携帯デバイス向けSNSの「WebFives」を買収したことを明らかにした。WebFivesは、携帯を主としたSNSを運営しており、買収後は「MSN Spaces」や「Windows Live」に統合する予定としている。2007年6月に60億ドルというMicrosoft史上過去最大金額で買収したオンライン広告企業のaQuantiveから始まり、こうした巨額の投資からもMicrosoftが今後のWebサービスを強化していく姿勢が窺える。続いて同日の3日、有料検索広告サービス「Microsoft adCenter」向けの広告ツール及びプログラムを発表した。これらは広告及び簡易DTPソフトウェア「Microsoft Publisher」向けソリューション部門からのサービスで、検索・オンライン広告分野の強化の一環と考えられる。 Microsoftは12月10日、障害を持つ人々のテクノロジー利用を支援する団体Accessibility Interoperability Alliance(AIA)の結成を発表した。 MicrosoftをはじめとするAdobe Systems、HP、HiSoftwareなどの13社から成る団体は、アクセシビリティ関連のソフトやハードなどのWeb製品開発を支援し、障害を持つ人々がコミュニケーション技術を利用する上でのさまざまな障壁の軽減を目指すことを目的としている。



また10日、米国での携帯電話やモバイル向けの広告配信サービスとプレミアムコンテンツ提供を開始した。モバイル向けサービス「MSN Mobile」においてバナー・テキストなどのディスプレイ広告を提供する。これまでMicrosoftは、イギリス、フランス、スペイン、ベルギー、日本でモバイル広告をすでに提供しているが、提供国の拡大でモバイル向け広告分野を強化している競合他社のYahoo!やGoogleなどに追いつく姿勢である。
12月12日、Microsoftはオンライン地図サービス「Multimap」の買収を発表した。これによりMicrosoftは、「Virtual Earth」、「Live Search」、「Windows Live services」など自社サービスの広告プラットフォームなどを強化する考えである。
そして12月19日、Microsoftはエンターテインメントメディア大手企業「Viacom」と、オンライン広告をはじめとする広範囲の分野において長期提携することを発表した。約5億ドル相当になる今回の事業規模提携によりViacom傘下のMTV、Paramount Picturesなどの各コンテンツを自社サービスで提供していく。

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Tuesday, January 1, 2008

Microsoft December 2007 Summary

11月2日、Microsoftは、今年の同社社員による慈善活動への支援総額は7,200万ドル相当であったと発表した。前アメリカ大統領Bill Clinton氏を迎えたイベントでは、1,000人以上の同社従業員と数千人のWeb放送視聴者の中、地球温暖化や貧困といった地球規模での課題への取り組みについて発表が行われた。
また9日には、中古PCに「Windows XP」をインストールして販売するライセンス「Microsoft Authorized Refurbisher(MAR)」プログラムを発表するなど、慈善活動も含め、Microsoftの環境への配慮が見受けられる。
11月に入り、Microsoftは、今年6月のオンライン広告企業の「aQuantive」買収に続き、Webサービス事業のさらなる強化に動き出した。6日、ヨーロッパのアイルランドにデータ処理センターを新たに建設すると発表した。実に5億ドルもの投資によるデータセンター設立は、アメリカ国外初とされており、世界中のインターネットユーザーに情報やウェブベースのアプリケーションを提供していくためのサーバーを数万台格納するとしている。
また、12日には、モバイル音楽サービス企業の「Musiwave」買収の独占的交渉を進めていることを明らかにした。この買収が成立となると、モバイル向け音楽配信の参入を果たすことになる。



現在では競合他社として、Apple、Nokiaなどがサービスを提供している。 11月のMicrosoftは、製品ソフトのリリースが多く見られた。5日、スペインで開催された「TechEd Developers 2007」で、「Visual Studio 2008」向けのデータ同期フレームワーク「Sync Framework」を発表した。そして6日には、無償アプリケーション及びオンライン・ツールの製品群「Windows Live」の提供を開始し、同日、無料検索ソフト「Search Server 2008 Express」を発表した。続いて7日には、「Windows Server 2008」のスイート版で「Windows Essential Business Server」を発表した。なお、これまで同ソフトは、開発コード名「Centro」と呼ばれおり、リリースは2008年後半を予定している。
11月の第3週、Microsoftは、Windows向けハードウェア開発者のカンファレンス 「Windows Hardware Engineering Conference (WinHEC) 2008」の開催を2008年の春から秋へと延期すると発表した。例年、WinHECは3~5月頃の春時期に開催されており、次期開催は6ヵ月ほどスケジュールをずらすこととなった。延期理由についてMicrosoftは、業界からのフィードバックを反映してのことだと述べているが、それ以上のコメントは差し控えるとしており、詳しい理由は明らかとなっていない。

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Thursday, November 1, 2007

Microsoft November 2007 Summary

10月2日、Microsoftはオンラインショッピング検索サイトの「Jellyfish.com」を買収したと発表した。Jellyfishを買収することで、Jellyfishの技術を「Windows Live Search」の主要コンポーネントとしてショッピング検索及びコマース分野に投資していく方針である。現在、無料検索サービスではGoogle、Yahooに次いで第3位に位置しているMicrosoft。今回の買収が今後どのように影響を与えていくか注目していきたい。

また同日の2日、デジタル音楽プレーヤーの新モデル「Zune」を発表した。新モデルは3機種から         なり、HDD搭載の80GBモデル、フラッシュメモリ搭載の8GBと4GBのラインナップだ。新モデルは         自宅などでワイヤレスネットワークに接続すると自動で同期を開始する機能を備えている。また、         これまで音楽シェアリングは3日以内、3回まで再生、という制限であったが、今回から3日以内         という制限がなくなり、3回再生すると聞けなくなる仕組みとなった。

10月24日、Microsoftは人気SNSサイトの「Facebook」に2億4,000万ドルを出資すると発表した。今回の合意により、Facebookにとって唯一の広告プラットフォームパートナーとなり、米国及び海外におけるFacebook上の広告販売も行う。また、2006年8月に両社間で締結された、米国における標準的なバナー広告プロバイダーとする提携も、2007年に行われた契約期間見直しで2011年まで延長した。

10月29日には、タイの医療情報システム企業「Global Care Solutions(GCS)」を買収した。この買収は、医療関連ソリューションの強化が目的である。GCSは、毎年190ヶ国から120万人以上の患者を受け入れており、GCSのソフトウェアは、シンガポールを含む東南アジアなどで利用されている。

そして10月30日には、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の導入推進などを図るプロジェクト「Oslo」を発表した。SOA導入や社外向けシステムへのSOA適用等の、現実的なSOAソリューションを数年にわたり提供・展開していく。また、2008年2月27日に、「Windows Server 2008」、「.NET Framework 3.5」、「Microsoft SQL Server 2008」を提供開始する予定だ。

Microsoftは10月25日、2008年度第1四半期(7~9月期)の決算を発表した。売上高は137億6,000万ドル(前同期比27%増)、営業利益は59億2,000万ドル(前同期比30%増)となった。これは、Micosoft過去最大となった「aQuantive」の買収に伴う売り上げの増大や、人気のシューティングゲーム「Halo 3」が、発売当日にMicrosoftのエンターテイメント部門製品としては過去最高の売上を達成するなどが要因と考えられる。

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Monday, October 1, 2007

Microsoft October 2007 Summary

Microsoftは9月4日、ブラウザ上で動画やアニメーションなどを再生するウェブブラウザ用のプラグイン技術「Silverlight1.0」の正式リリースを開始した。2007年4月末にべータ版がリリースされてから、約5ヵ月後にしての正式版の無償リリースとなった。また今回のバージョンで、WindowsのみならずMac OS Xでも.NETベースのアプリケーションを実行できることで注目を集めている。そして同時に、Microsoftは提携を結んでいるLinux向けソフトウェア開発企業のNovellと、.NET FrameworkをUNIXで動かす「Mono Project」をベースに、「Moonlight」としてLinux版の「Silverlight」を提供する計画も明らかにした。
さらに9月12日には、MicrosoftとNovellがマサチューセッツ州ケンブリッジに、両社のWindows及びLinuxの相互運用を実現するための研究所を開設したと発表した。研究所の主なプロジェクトとして、仮想化、管理、ID連携の3つを目的として進めていくとされる。開設地の敷地面積は2,500平方フィート(約232平方メートル)で、現在はエンジニア8人のチームで結成されている。
9月27日、Microsoftは「Windows XP」の正規OEMライセンス提供を5ヶ月間延長すると発表した。また、Microsoftは、リテール版XPの販売期間の延長も検討しており、新興市場のコンピュータメーカーに対しては、「Windows XP」を簡素化した「Windows XP Starter Edition」を2010年6月30日まで延長することも発表した。今回の変更は、一部ユーザーや小規模事業者から寄せられた、最新の環境への移行に多少の時間を要するとの要望に応えるための対応であるとしている。
「Windows Vista」が発売されてから約9ヵ月が経過したものの、「Windows XP」の需要がいまだ大きいのが現状である。

また同日の27日、Googleの最大手インターネット広告事業者のDoubleClick買収計画について、
Googleと同計画に反対するMicrosoftがそれぞれ意見表明を行った。
既にGoogleは2006年4月13日にDoubleClickを過去最大規模の31億ドルで買収する計画を発表している。この翌日、これに対してMicrosoftは「Googleによるオンライン広告市場の独占につながる」として買収を阻止するよう米国政府に訴えた。今回の意見表明でMicrosoftは、同買収計画が実現した場合、Googleによるオンライン広告市場の独占につながると懸念していることを明らかにしている。一方Googleは、この意見に対して「根拠がない」と述べている。なおMicrosoftは9月24日には、米国の大手マーケティング会社Burson-Marstellerと共同で、GoogleによるDoubleClick買収を阻止するキャンペーン「icomp」(Initiative for Competitive Online Marketplace)を開始している。この買収計画が実施されれば、Googleはあらゆる形式のオンライン広告において圧倒的に支配的な立場になるであろうと予想される。今後の動きに注目していきたい。

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Saturday, September 1, 2007

Microsoft September 2007 Summary

8月のMicrosoftは、モバイルサービスに対して同社技術及びサービスの提供や開始など、大きく動きを見せた月となった。Microsoftは8月6日、大手携帯電話メーカーのNokiaに、Microsoftの携帯電話向けデジタル著作権管理(DRM)システムの使用に関して協力関係の拡大を発表した。
また続いて8月23日には、Nokia製携帯端末「S60」で、Microsoftの「Windows Live」サービスを利用可能にすると発表した。MicrosoftとNokiaはモバイル向けOSの分野ではお互いライバル関係にあるが、Microsoftは以前より「ActiveSync」の技術ライセンスをNokiaへ提供しており、今回行われたDRMシステムのサポートやサービスの提供によって、相互間の協力関係をより深めたものとなった。
モバイル分野で積極的な取り組みを見せているGoogleやYahoo!に対して、Microsoftの今後に対するモバイル向けサービスを強化する狙いが伺える。

今月半ばにはLinuxオープンソースベンダーのXandrosに対して、メールメッセージング技術に関する通信プロトコルのライセンスを供与することを明らかにした。
両社はLinuxに関する業務提携を6月に結んでおり、今回の発表により提携関係が強化されるとしている。
協力関係企業との提携を強めていく一方、Microsoftは新しく、検索エンジンのテスト版「Tafiti」を公開した。こちらは一般的な検索サイトと比べ、通常の検索システムのほかに優れたいくつかの機能が採用されている。
また、「Silverlight」をベースとしているため、見た目の美しさでは高い評価を得ることが期待できる。現在はまだ公開テスト版であるが、今後どのような展開を見せるのか気になるところである。

8月29日、 Microsoftは「Windows Vista Service Pack 1(SP1)」のリリース時期と構想を発表した。正式版リリースは2008年第2四半期を予定している。
なお今回のリリースでは、新機能は提供されないものの、既存機能の改善や強化とし、信頼性と性能に関する問題を解決するとしている。
また、ベータ版を今後数週間のうちに、人数を限定して提供することも明らかにされた。

また、Microsoftは8月30日、企業向けグループチャット製品を手がける「Parlano」の買収を発表した。今回の買収は、Microsoftが以前より取り組んでいる統一型コミュニケーション展開計画(※)をさらに進める動きでもあるとされる。なお、買収取引は2007年第4四半期に完了する見込みである。

(※) Microsoftのソフトウェアが提供するコミュニケーション及びコラボレーション体験と音声通信を統合することにより、コストと複雑さを軽減し、ビジネスコミュニケーションを変化させることを可能とする計画。

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Friday, August 31, 2007

Microsoft August 2007 Summary

7月のMicrosoftは、広告関連の動きが目立った。7月19日に無線LAN向けの広告配信を行っているJiWireと提携し、市営Wi-Fiネットワークでの広告配信サービスの取り組みを発表した。7月25日にはオンラインソーシャルメディアのDiggと広告配信契約を結び、さらに、26日に広告マーケットプレイスのAdECNの買収を発表した。その他にも、5月に買収したゲーム内広告会社Massiveが大手ゲーム会社のElectronic Artsとゲーム内広告配信契約を締結している。
これらの中でも、特に注目しておきたいのが、市営Wi-Fiネットワークの広告配信とElectronic Artsとのゲーム内広告配信契約の締結に関してである。この市営Wi-Fiネットワークとゲーム内広告配信契約の分野は、MicrosoftとGoogleが直接的に競合する分野であり、GoogleはEarth Linkと市営Wi-Fiネットワークに関して同様の動きを展開しており、実際にサンフランシスコ市がネットワークの構築に採用している。今回Microsoftがこの分野に真っ向から参入したかたちとなった。一方ゲーム内広告に関しても、GoogleはMicrosoft同様4月にゲーム内広告を手掛けるAdscape Mediaを買収しており、今回Microsoftの子会社Massiveが大手ゲーム会社のEAと契約したことにより、ゲーム内広告の分野で一歩先を行ったかたちとなった。7月は、Googleが得意とする広告分野でMicrosoftが積極的な動きをみせており、今後もますますMicrosoftとGoogleの争いから目が離せなくなった。
7月は2007年第4四半期の決算も発表された。Microsoftは売上高前年同期比15%増の133億7,000万ドルを達成した。2007年度全体の売上高も前会計年度実績に対して15%増の511億2,000万ドルを計上し、好調を維持した。好調の要因としては、2007年1月にWindows Vistaが発売されたことが挙げられるとしている。
7月のサービス関連の動きで抑えておきたいのは、Amazon.comと「1,000 HD DVD Indies Project」の名称で発表したインディーズ映画のオンデマンド販売に関する提携である。Microsoftはこのプロジェクトでは、主に技術的な側面からのバックアップを行っているが、動画共有サイトのYouTubeやRevverのアマチュア映像作家に対する報酬プログラムの取り組みと間接的に競合することになり、動画市場に注目が集まっている中、今後このようなアマチュア映像作家に対する取り組みがどのような展開を見せていくか注目していきたいところである。
※市営Wi-Fiネットワーク・・・市が主導となって、市全体にWi-Fiネットワーク網を構築する取り組み

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Sunday, July 1, 2007

Microsoft July 2007 Summary

Microsoftの6月の動向で注目しておきたいことは2つある。1つが、LinuxディストリビューターのXadros、Limspireと相次いでLinuxに関する特許契約を結んだことである。2つ目は、インターネットTVのソフトウェアプラットフォームであるMicrosoft Mediaroomのリリースである。

Microsoftは、2006年にLinuxディストリビューターのNovellと提携し、Linuxに関する特許契約を結んでおり、5月にはその提携にDellが加わった。
また、2007年4月にもSamsungとLinuxに関するクロスライセンス契約を結んでおり、そして6月はついにNovellに続いて、LinuxディストリビューターのXadros、Limspireと類似の契約を結んだ。
これまでMicrosoftがNovellとの提携を発表して以来、オープンソースと特許に関する問題の大きさから話題を集めてきたが、ここへ来てLinuxディストリビューター2社がNovellに追随するかたちとなり大きく進展をみせた。
一方でUbuntuを提供するCanonicalやMadrivaなどの企業は、明確にMicrosoftとの提携に拒否感を示しており、今後もどのような進展が見られるか目が離せない。

Microsoftが新しく発表したMicrosoft Mediaroomにも注目しておきたい。Microsoft Mediaroomは元々Microsoft IPTVの名称で提供されていたインターネットTVのソフトウェアプラットフォームで、今回新たな機能の追加に伴い、名称を変更してリリースした。
インターネットTVはSkypeの創業者が立ち上げたJoostなどがあり、こちらも話題の多い分野であるが、Microsoft Mediaroomの場合サービスプロバイダーにプラットフォームを提供し、サービスプロバイダーが自社のサービスとしてインターネットTVを一般ユーザー向けに展開するかたちをとっている。
現在AT&Tなど18のサービスプロバイダーがこのMicrosoft Mediaroomのプラットフォームを利用しており、今後いかに多くのサービスプロバイダーを取り込めるかが大きな鍵となってくる。

その他には、Windows Live戦略の新たな取り組みとして、 「Windows Live Folders」と「Windows Live Photo Gallery」のベータ版の提供が開始された。
「Windows Live Folders」はオンラインストレージサービスで、「Windows Live Photo Gallery」は写真共有サービス。どちらも特に目新しいサービスではなく、競合も多数存在するため今後どれくらいシェアの伸ばしていけるかは未知数だが、PC、携帯、Xbox360など様々なプラットフォームを持つMicrosoftの戦略に注目していきたい。

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Friday, June 1, 2007

Microsoft June 2007 Summary

Microsoftの5月は、2つの大きな動きがあった。1つは、オンライン広告会社のaQuantiveを60億ドルで買収したことだ。aQuantiveは、Microsoftのお膝元であるシアトルに本社を構えるオンライン広告会社で、グループ全体で従業員数2,600人を要する。
この買収によって、4月にオンライン広告企業のDoubleClickを買収したGoogle、Right Mediaを買収したYahoo!に対して、オンライン広告市場で出遅れていた感のあるMicrosoftも再び巻き返しを図ろうという様子が伺える。
その他にも、5月3日の、フランスのモバイル広告企業「Screen Tonic」の買収の発表や、MicrosoftのYahoo!買収の噂などオンライン広告市場の動向が注目集めているが、今後オンライン広告市場では圧倒的な存在のGoogleにどこまで近づけるか目が離せないところである。

2つ目の大きな動きは、タッチスクリーンのテーブル型PC「Microsoft Surface」の発表である。Microsoft Surfaceはキーボードやマウスなどを使用せずに、指や手を使って操作することが可能で、複数のタッチポイントをサポートしており複数の場所を同時にタッチして操作することが出来る。現段階では、価格も高く、企業ユーザー向けの提供しか予定していないが、今後3~5年の期間で一般ユーザー向けのサービス展開が始まれば、PC市場に大きなインパクトを与えるかもしれない。

その他の動きとしては、マッシュアップを作成できるサービスの「Popfly」の限定アルファ版をリリースしたことがあげられる。この「Popfly」のサービスはYahoo!が提供している「Yahoo! Pipes」と類似しており、プログラミングが分からない人でも簡単なマッシュアップを作成出来る。これで、Yahooに続き、Microsoftがこの分野のサービスを開始したことにより、今後Googleがどのタイミングでこの分野に参入してくるか動向が注目される。

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Tuesday, May 1, 2007

Microsoft May 2007 Summary

Microsoftの4月の動きで注目すべきは、何といってもウェブアプリケーション作成プラットフォームのSilverlight1.0ペータ版、Silverlight1.1アルファ版のリリースだろう。4月30日のMicrosoftのMix07でリリースが発表されたSilverlightは、ウェブブラウザにプラグインすることで、Adobeが提供しているFlashのように動画やアニメーションなどを再生することが出来るリッチメディア技術。
大きな特徴としては、Silverlightで作成するウェブアプリケーションをJavascript、C#などの静的言語やPhyton、Rubyなどの動的言語を活用して作成することが出来る。
MicrosoftはこのSilverlightで、AdobeがFlashによって大きな地位を占めているリッチメディア市場に参入していく構えだ。

4月26日には、2007年1~3月期の決算が発表された。
売上高は前年同期の109億ドルから32%増え、144億ドルとなり、純利益も前年同期から40%増加し、49億3000万ドルを計上した。
増収増益となった背景には、Windows VistaとMicrosoft Office2007の一般消費者向け発売が追い風になったとしている。

その他にも、Samsungとの特許に関してクロスライセンス契約を結んだことにも注目しておきたい。このSamsungとのクロスライセンス契約は2006年11月にLinuxベンダーと結んだ契約と同様のもので、SamsungがLinuxの製品を利用する場合、MicrosoftがSamsungやその顧客に対して訴訟などを行わないというものである。
このクロスライセンス契約の根底にあるのは、オープンソースで作成されているLinuxがMicrosoftの取得している特許を侵害しているというMicrosoftの主張であるが、Novellに続きSamsungがこのクロスライセンス契約を結んだことにより、オープンソース陣営からの反発がより一層高まるのは間違いない。

サービス関連に関しても動きがあった。3月に「Games for Windows Live」を発表し、オンライゲームに関してXbox LiveとWindowsの連携を積極的に行っていこうという動きが見られたが、今月MicrosoftはWindows Live MessengerとXbox Liveの友達リストを統合することを発表した。
2006年5月にBill Gates氏が説明したXbox 360とPC、携帯電話をLIVEサービスで結ぶクロスプラットフォームなゲーム環境を目指すLIVE Anywhere構想に沿ったこれらの一連の動きを今後も注目していきたい。

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Sunday, April 1, 2007

Microsoft April 2007 Summary

3月のMicrosoftの動きで最も注目すべきは、ウェブベースの音声技術を展開しているTellme Networksの買収を発表したことである。Tellme Networksは、音声技術とインターネット技術を使って自動電話応答サービス などを提供しており、今回のMicrosoftのTellme Networks買収は、Microsoft Office関連アプリケーションにウェブ ベースの音声サービスを導入しようという狙いがあるようだ。
実際、Microsoft Business Division担当社長Jeff Raikes氏は、「Office」製品やモバイル端末用検索アプリケーションなどで、音声入力を重要な入力手段と位置づけていると述べている。

Office関連サービスは2月の「Google Apps Premium Edition」のリリースなど、現在GoogleがMicrosoftに攻勢をかけている分野である。MicrosoftはOffice関連アプリケーションに音声サービスを付加することにより新たな価値を生み出し、Googleとの競争に優位に立とうとしている。
この動きとあわせるように、MicrosoftはVoIP機能を搭載した「Office Communicator 2007」のパブリックベータ版をリリースしており、この分野に力を入れていることがうかがえる。

Windows Vistaの売れ行きも好調のようだ。3月26日にMicrosoftが公表した情報によると、1月30日から一般消費者向けにリリースして以来、2ヶ月間で、2000万本以上の売上を記録したと述べられている。
2000万本の中にはWindows XPからの無償アップグレート版も含まれているが、全体の数としてはあまり多くはないと述べている。

その他に今月注目しておきたいのが、「Games for Windows - Live」の発表と携帯ブラウザの「Deepfish」のプレビュー版のリリースの2つ。
「Games for Windows - Live」は、WidowsとXbox Liveの異なったプラットフォーム同士のシームレスな連携を掲げており、ユーザーはWindowsとXbox Liveをまたがってゲームプレイを楽しむことが出来る。

携帯ブラウザの「Deepfish」はPC向けのブラウザと同様のレイアウトを維持したままコンテンツを表示することが可能なブラウザで、まだまだプロトタイプの段階であるが、今後品質が向上していけば携帯ウェブの世界に大きなインパクトを与えるかもしれない。

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Thursday, March 1, 2007

Microsoft March 2007 Summary

2月のMirosoftの動きで注目すべきはやはり、 「3GSM World Congress Barcelona 2007」で発表されたWindow Mobile6だ。Window Mobile5の後継携帯OSとして発表され、カンファレンスではWindows Mobile6を搭載した端末もいくつか紹介され注目を集めていた。

また、カンファレンスにはソフトバンクモバイルの取締役執行役員副社長で技術統括兼CSOの松本徹三(Ted Matsumoto)氏も登場し、今後のソフトバンクモバイルはスマートフォンにも力を入れていくと述べた。

その他の大きな動きとしては、 「Medstory,Inc.」の買収と広告料分配プログラム「Ad-share Program」の展開があげられる。
Microsoftは健康や医療の検索に特化した「Medstory,Inc.」を買収しヘルスケア事業への戦略的な動きを見せた。米国政府および州政府が、医療費削減と医療システムの効率改善を目的とした様々な取り組みを推進しており、今年に入って医療市場に再び注目が集まっている。

広告料分配プログラム「Ad-share Program」は、「MSN Games」内でカジュアルゲームに掲載されたゲーム内広告の広告料をゲーム開発者とシェアするプログラムである。これまでカジュアル・ゲームの開発者が得られる収入は一般的に,わずかなダウンロード料あるいは少額のロイヤリティのみであり、今後カジュアルゲームの開発者が広告収入の恩恵を受ければ、革新的なタイトルを作成できる可能性が高まるのではないかと期待されている。

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